最重要!知らないと損する!【初めての家づくり】後悔しない土地や立地の選び方 ―前編―
こんにちは!luce*です。
家づくりの上で最も重要だと私が感じていることは「土地選び・立地選び」です。
住宅設備やインテリアなどは資金があれば変更したりアップデートしたりできますが、土地の変更は”家そのものの売却”というとてつもなく大変な作業になってしまうので、後悔のないよう慎重に考えましょう。
私は土地選びに1年ほど時間をかけました。
そして私自身、生まれてから7度の引っ越しを経験し、”住む土地・立地によってこんなにも暮らしの豊かさがかわるのか”ということを経験してきました。
時間をかけてたくさんの土地を見る中で気づいた土地選びのポイント・要チェック項目を2回に分けてご紹介します。
1.周辺地域の地図を確認しよう!
2.周辺地域の施設を確認しよう!【要チェック項目あり】
3.起こりうる自然災害を想定しよう!
4.日当たり・交通量・地盤をチェックしよう!
5.【新築戸建ての場合】建ぺい率・用途地域・防火地域の有無を確認しよう!
6.自然を感じられる要素があると生活の豊かさがかわる!【要チェック項目あり】
1.周辺地域の地図を確認しよう!
お家づくりの希望エリアがだんだん絞り込まれてくると、調べたほうがいいのは、まず周辺施設の地図です。
具体的に見るべきポイントは、公共交通機関と道路です。
地下鉄や電車の最寄り駅やバスの路線などを頭に入れておくと通勤や通学のしやすさが把握できます。
高速道路や幹線道路の有無も見ておくといいです。
便利な駅や道路が近くにあることのメリットとデメリットは以下です。
●メリット…お出かけしやすい、通勤通学に便利
●デメリット…騒音、空気汚染、振動、洗濯物への影響(チリ・ほこりが舞うため)
線路や道路からの距離によって影響はかわってきます。
住まいのカタチによっても違います。頑丈なマンションなんかは振動被害も少ないです。
当然ですが、飛行場や航空基地なども大きな影響があります。
2.周辺地域の施設を確認しよう!
住まいに影響を及ぼす周辺施設もチェックが必要です。
具体的には、「総合病院」「消防署」「工場」「飲食店舗」、あと、絶対知っておいてほしいのが「家畜施設」と「鉄塔・高圧電線」です。
総合病院、消防署は24時間緊急車両のサイレンが響きます。
工場、飲食店舗は、においや騒音、それと大型トラックが周辺を通行するか、も注意が必要です。
以前私が住んでいた賃貸住宅は、静かな住宅地にあったのですが、同じ道沿いに大きなお弁当工場がありました。
日中は何も問題なかったのですが、明け方にかけて搬入搬出用のトラックが出入りする為、騒音と振動で目が覚めてしまう事がとてもストレスでした。
「家畜施設」と「鉄塔・高圧電線」
【家畜施設】
家畜施設の弊害は主に家畜臭です。影響範囲がけっこう広いので必ず確認してください。
私はこんなことがありました。
土地探しの際、とても気に入った条件のものを見つけました。
解体工事をしており、まだ売りに出される前だったので最新情報を都度チェックし、現地にも足を運んでいました。
その土地と最初に出会ったのは3月のまだ寒い季節。
売主業者が決まり、分譲の募集が始まるという情報をキャッチしたのは7月。
”11月に販売開始”という情報でした。
売り出しがやけに遅いなと思ったのですが、更地になった土地を確認するために現地へ足を運びました。
35度超えの真夏日にそこへ行くと、3月の時には感じなかった強烈な家畜匂がその地域全体に立ち込めていました。
強烈な暑さに強烈な家畜臭…。
一緒に連れていった子供はあまりの匂いに車から出ませんでした;
周辺を調べたら、その土地から800mほどの場所に大きな牛舎を発見しました。
土地売買の重要事項説明で「家畜臭」は明確な告知義務にあたりません。
800mも離れていればなおさらです。
売主業者は家畜臭のしない寒い季節まで待ってから土地を販売するのだろうとその時思いました。
私は、”夏の暑い季節に家畜匂はひどくなる”ということを学び、その土地とはサヨナラしました。
家畜臭がどれくらいまで届くのかはわかりませんが、800mでも生活に影響がでるほどの匂いだったので、半径1㎞くらいは注意が必要ではないでしょうか。
【鉄塔と高圧電線】
鉄塔や高圧電線の弊害は、電磁波です。賛否両論ありますが、電磁波が健康被害につながると言われています。
電磁波の人体への影響については、検索するとたくさんの記事が出てきますので必ず参考にしてください。
WHO(世界保健機関)は、高圧線の電磁波で、小児白血病のリスクが上昇することを認めています。
また、電磁波の基準値は国によって異なり、欧米各国と比較すると日本の基準値はかなりゆるやかなようです。
高圧電線下の土地や建物は評価額が下がるため、安く買う事ができますが、その分売るときも安くされてしまいます。
私個人の意見としては、子供を守るという一点において、避けたほうがいいと考えています。
3.起こりうる自然災害を想定しよう!
住まいが影響を受ける自然災害にはどんなものがあるでしょうか?
- 地震における津波被害
- 豪雨による浸水被害
- 暴風や突風による損壊・倒壊被害
- 雪害・ひょう害・火山被害
1.
地震における津波や浸水の被害についてはハザードマップを確認します。
各自治体のホームページに掲載があると思います。
ハザードマップを見れば、どこまでの範囲が「津波」や「浸水」の恐れが大きい場所か分かります。
河川の有無やそこ土地が少しでも高台に位置するのかもチェックすると安心です。
2.
豪雨による浸水被害については、周りの住環境を確認し、土地形状を把握することが大切です。坂道の下に位置していたり、すり鉢状の地域の場合は水が集中してたまりやすくなります。
ただ、豪雨による浸水被害については、建物の構造を工夫すること(敷地をかさ上げしたり、高床にしたり)によって被害を回避できます。
3.
暴風による損壊・倒壊対策は、土地柄を判断していく必要があります。
高台や山・海周辺は風が常に強く吹きます。
建物が立ち並んでいれば隣同士が壁の役割を果たすのでそこまでの心配はいりませんが、高台の角地や、他に建物がない場所は風雨にさらされます。
また、高層マンションの横などはビル風の心配もあります。
我が家は東側が抜けているので、特に寒い季節は風がビュービューです。
建築後にカーポートを設置する予定でしたが、風が強すぎて近所への被害と毎度の修理の事を考え、設置を見送りました。
ただ、この暴風被害についても、風を「受け止める」のではなく「流す」家を建築することで「風に強い家」を作る事が可能です。
4.
寒冷地は雪害やひょう害、活火山や休火山付近の地域は火山被害も考えられます。
その土地や立地にどのような危険が想定されるのか、そしてそれは自分にとって許容範囲なのかを判断していく事が大切です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次の記事では後半3つを解説します。