【はじめての家づくり】どこに頼む?設計事務所?工務店?ハウスメーカーで建てた借景の家 決め手となったのは〇〇!
こんにちは!luce*です。
”我が家の家づくりはどこに頼もう?”
家を作ろうと思った時、最初に向き合う疑問です。
ハウスメーカー、工務店、設計事務所、リノベーション会社…
それぞれ特徴も違うし、長所や短所があるのでとても悩みますね。
我が家は悩みに悩んだ結果、ハウスメーカーさんで家を建てました。
借景の家を作ろうと思った時、真っ先に思いついたのはおしゃれな設計事務所に建ててもらう事でした。
が、たくさん勉強し、最終的にはハウスメーカーさんでお願いする決断をしました。
そこに至るまで、30を超える会社を見て実感した事、決め手となった事を書いていきたいと思います。
借景といえば設計事務所
我が家は、
”RC造(鉄筋コンクリート)の素敵な借景住宅を建てたいな”
という漠然とした夢から家づくりがはじまりました。
雑誌やネットで情報を集めるようになってから、”素敵な借景住宅だな”と思うお宅は、ほとんどの確率で設計事務所デザインのものでした。
後になって理解したことですが、素敵な借景を家に取り込もうとする時、その景色を最大限に生かす豊富な知識とセンスを持っているのは断然設計事務所さんです。
光の取り込み方、借景の魅せ方、全体のおしゃれさ、こだわりなど、ハウスメーカーさんや工務店さんではかないません。(個人的な見解です。)
誰もが目を引くおしゃれな家を建てたいのであれば、設計事務所さんで建てるのが一番いいと思います。
我が家もはじめはそれを望みました。
でも、いざ、設計事務所を見つけようと思った時、情報の集め方がいまいちわかりませんでした。
ハウスメーカーのような住宅展示場はないし、SUUMOで検索しても設計事務所は一つしかヒットしませんでした。
直接コンタクトをとるのは敷居が高い。
気軽に探せない事で前に進めなくなりました。
そしてだんだん調べていくうちに、”設計事務所デザイン(デザイン料)”と”RC造”は共にコストがかかることを認識。
これも後々の事、我が家は土地を先に決めたのですが、その土地は高低差があり擁壁工事が必要だった為、「RC造にすると、擁壁+造成工事だけで1000万近くかかる」とある業者さんから言われました。
「設計事務所+RC造+擁壁工事=完全な予算オーバー」
この段階で設計事務所とRC造の両方を諦める事になりました;
ローコスト+得意分野が豊富なのは地元工務店
隣町まで遊びに行った際、とても素敵な木造のお宅を発見しました。
通りすがっただけでしたが、スタイリッシュというよりはとてもあたたかみのある家で、一瞬で心奪われるお家でした。
無骨でかっこいい鉄筋コンクリートの家は無理かなぁと思っていた頃です。
これはとても偶然が重なったのですが、その家は地元の工務店で建てられた家だと知りました。
そこから、工務店もありだなと思うようになりました。
調べていくと、「工務店は得意なことが様々で、ハウスメーカーや設計事務所よりローコストである」ということがわかりました。
モデルハウスがある工務店も多いので、気軽に立ち寄ることができました。
私は「自然や緑を取り込む事がとても上手な会社」を探していたので、気になる工務店を2つに絞りました。
一つは心奪われたあのお家の工務店さん、もう一つは無印良品「窓の家」を提供する工務店さんです。
両方の完成住宅見学会や入居者宅見学会に何度も足を運びました。
実際に住んでる家を見学させてもらえたのはとても参考になりました。
技術力の高さとアフターフォローが充実のハウスメーカー
工務店と並行して、気になるハウスメーカーも絞り込んでいきました。
最初は、積水ハウス、セキスイハイム、ダイワハウス、ミサワホーム、住友林業、三井ホーム、住友不動産、旭化成、パナホーム(今はパナソニックホームズ)、一条工務店、大成建設ハウジング、スウェーデンハウス。
めちゃくちゃ多いですね;
住宅展示場で一度に見学ができるのがハウスメーカーの強みです。
先にも話したように、我が家は擁壁+造成工事が必要だったので、見積もり段階で擁壁・造成工事が500万以上と出してきたHMは残念でしたが外していきました。
残ったのがミサワホーム、住友不動産、パナホーム、一条工務店でした。
正直なところ、家づくり最初の頃、ハウスメーカーで建てることは想定していませんでした。
「普通」だと思っていたからです。
私の中で家は、”かっこよくあるもの”だと思っていたので、そこにハウスメーカーは当てはまらなかった。
でも、家づくり中盤、考え方がかわっていきました。
”災害に強い丈夫な家”であることが大事だと感じたのです。
日本は地震大国。
今後30年の間、南海トラフでマグニチュード8~9の巨大地震が起きる確率は、70~80%とされています。
地震以外も台風被害や突風被害、豪雨被害は地球温暖化とともにひどくなっています。
様々な会社の特徴を調べ、工場見学や内覧会などにも行って感じたことは、「災害に強い、安心して暮らせる家」が最重要である事。
そして実際に住み始めてから何かあった時に、「長い保証期間やアフターメンテナンスがある」という事。
また、頼んだ住宅会社が倒産してしまったら、どこに相談していいかわかりません。
「企業基盤のしっかりした会社」である事も大事。
これらの点から、ハウスメーカーへとシフトチェンジしていきました。
決め手となったのは○○!
ずばり、決め手となったのは”営業さんのセンスと人間力”です!
最終選考に残ったミサワホーム、住友不動産、パナホーム、一条工務店。
このうち、一条工務店は好きなキッチンや床を選ぶと高くなるので外しました。
残る3社の中から最終決定することをそれぞれの会社に伝え、こちらの要望を細かく話した上での設計図を描いてもらいました。
家に関する要望は、玄関からすぐの位置に和室がほしいとか、とにかくここに書ききれない程いっぱいあったのですが、一番の要望は、「敷地に隣接した公園の緑を家の中に取り込んだ設計にしてほしい」という事でした。
私はこの要望を営業さんに伝えるわけですが、実際にそれを図面にするのは設計さんです。
でも、営業さんから設計さんに伝える過程で、こちらのニュアンスが伝わらなくなってしまいました。
何度か修正をお願いしました。
3・4回は描き直してもらったと思います。
設計さんはあくまで敷地図面と営業さんからの情報をもとに設計図を描くだけで、現地まで足を運んで敷地の特徴を認識してくれるわけではありません。
なので、完成した設計図はほとんどの要望を入れ込んでくれているのですが、全体で見るとちぐはぐで、土地の特徴を活かした家の設計図になっていませんでした。
とてももどかしい思いをしました。
ですが、住友不動産は違いました。
うちが対応してもらった住友不動産の営業さんは「1級建築士」の免許を持つ方でした。
ハウメーカーにしては珍しいと思います。
その営業さんは建築予定の土地を事前に見に来てくれ、こちらが要望を伝える時には既に土地の特徴をしっかり捉えてくれていました。
そして、一つ一つの要望に土地の特徴を当てはめてアドバイスしてくれました。
例えば、うちは西側がマンションなので午後の光が遮られるのが心配でした。
なので小さくても吹抜けを作って明るく開放的にしたいと伝えました。
他の2社は「わかりました」で終わりましたが、住友の営業さんは、「吹抜けは8畳以上だと明るくて解放感が出ますよ。」と教えてくれました。
素人判断で4畳分くらいあればいいかなと勝手に思っていたので、目から鱗でした。
他にも、要望を伝える段階でそれが構造上可能か不可能かを設計部に持ち帰る事なく、その場で答えてくれました。
こちらの言うことは決して否定しない。
でも的確にアドバイスしてくれる。
とても心強く感じました。
設計士目線を持ってるので、家の外観や外構に関する知識もいっぱい持っていました。
お金をかけるべきところ。逆に、作り方次第で金額を抑えられるところ。
とにかく他の営業さんと比べて圧倒的に引き出しが多いのです。
この方ならハウスメーカーでも素敵な借景住宅を作ってくれると確信し、住友不動産と契約しました。
住友不動産が決め手だったわけではなく、この営業さんの知識とセンス、人間力が我が家の決め手です。
この営業さんがほかのハウスメーカーだったらそちらと契約していたでしょう(笑)
ハウスメーカーの技術力やアフターフォローはどこもしっかりとしたものです。
比べていくうちに、そこはもう大差ないなというのが私の実感です。
「営業さんの人間性と提案力」。
家づくりを頼む上で大事なポイントはこれに尽きると思います!
結果として、我が家は大満足の家ができました。
これから家を建てる方、時間があるなら気になるたくさんの会社へ足を運び、営業さんと話をしてみてください。
極端な話、ハウスメーカーは住宅展示場をいくつも持っているので、「優秀な営業さんを選ぶ」という点でいろんな住宅展示場へ行き、同じハウスメーカー内で営業さん比べをしてもいいと思います。
同じハウスメーカーでも営業さんの提案力によって出来上がる家は絶対違いますから。
まとめ
・デザインにとことんこだわるなら設計事務所
・ローコストでおしゃれな家・機能的な家を建てるなら工務店
・災害に強い技術力とアフターフォローが万全のおしゃれな家を建てるならハウスメーカー
・満足のいく家を建てるのに外せないポイントは「営業さんの人間力と提案力!」
ここまでお読みいただきありがとうございます。
優秀な営業さんで家を建てて本当によかったと思える点がまだまだたくさんあります。
家を建てて5年経ちますが、時が経つにつれ、「営業さんの提案が正解だった!」と思える事が後から後から出てきます。
次回以降書いていきたいと思います。
この記事が素敵なお家づくりの参考になれば幸いです。